高度3000m
ほとんどの方は、高度にこだわりや思い出などはないと思います
ただ、自分にはあります
空というのは昔から好きで、歩いているときも座っているときも常に上を見ていました
自分は初めてフライトシミュレーターで航空機を飛ばした時は、うまく飛べるようになるまで一週間はかかりました
しかし、苦痛とか、そんなものは一切ありませんでした
何度も挑戦と調整を繰り返し、やっとで飛べた時はとても素晴らしい気持ちでした
それまでは、少なからず恐怖がありましたので
さて、うまく飛べるようになり、帰ることもできるようになったら次は戦闘です
しかし、自分の初任務は地上攻撃で、そのあとに旋回戦や高高度迎撃をしました
その時期に、自分は一つ気が付きました
それは、「高度3000mは地上から足が離れた時だ」と
正確にはこれは正しくありません
なぜなら離陸した時点で足は離れているので
なぜ、自分はそう思ったのか
これも正確には正しくありません
ですが、人が地上から撃つものの一番初めの物が届かなくなる高度だからです
機銃はこの高度になるとほとんど届かないか、届いてもまずあたりません
そこで初めて、地上の呪縛の一段階目から離れたんだと感じました
その次に5000m そして8000m この三つが自分の中に強く刻み込まれました
数キロしか離れていないのに、その世界は地上のどれにも似ず、そして独特な雰囲気とそこを飛ぶ者しかいないんです
その状況を自分は、とても愛しています