自分がよく見る夢
この夢は自分が寝るときに見る夢とは違って
その眠りにつく寸前に、目の前によく現れる風景の話です
自分の目の前に広がる風景は
山とも呼べないほどの丘です
その丘は、草原のように緑が広がっている時もあれば
サバンナのような荒れ地の時も、真っ黒な焼けた土の時もあります
しかし、どんな時もその丘の頂上には一本の旗が立っています
その旗が何の旗かはわかりません
いつも旗の後ろから、赤い日が差し込んでおり
自分の下へと光を差し込ませているんです
まるで目の前にある丘が正義であり
自分がそうでないと言っているかのようで
自分はあの丘を突破し、あの旗を引きずり下ろしたいと、強く願っています
ですがいつもその丘の防衛ラインを突破することが出来ません
いや、そもそも自分は壕すらも飛び出ていない
あの昔のような、誰よりも先に飛び出していた自分が
今ではあの丘を眺めることしかしていません
壕から飛び出ることに恐怖は持っていません
いや、本当は持っているんでしょうが
昔からの性格です
あの丘を見るたびにワクワクが止まらないんです
あんな頑固とも言えない難攻不落の丘を落としてみたいんです
しかし、もし胸に恐怖心がないのであれば
どこにあるんでしょうか
それは多分、足元に絡みついているんだと思います
まるで子供のようにしっかりと掴んでいるのでしょう
目の前の土に手を突き、体を大きく飛び出させる
その名誉さえも怖がっているようです