一切の学には原理があるが、戦争にはない
戦争について書物を著わした すぐれた人々も、原理については何も教えない
誰でも彼らを理解するには、自らが深い見識を持たなければならぬ
これは、サックス元帥が書かれた。「幻想」の一文である
自分は、この文章を読んだとき このような想像をした
一切の学には原理があるが、戦争にはない
これはまるで、沼のようで、
傍から見れば浅く見えるようだが実際に入ってみると、自分よりも深い
こういうは簡単に見える 実際戦術や戦略の本を見ればそう思えてくる
だが、沼が表面上では浅く感じられても、実際は深いように
それらはどんどん深くなってゆく
過去に何者もこの世界を手に入れていないように
戦争には原理が存在していない
もし存在していれば、今頃一人の者の手によって世界は一つになっているはずだからだ
もしかすると、原理は存在しているのかもしれない
いや、存在しているのだろうが
戦争では、原理が原理を消してゆく
そのために原理がなくなってゆくのだろうか?
だが、もしそうだからと言って、何も調べなければ、その原理すら生まれず
また、原理と原理が消しあった、粒を集めれば、新しい原理ができるかもしれない
だがそれは、いずれ消えてしまうだろう
だが、それで諦めるのではなく、常に繰り返してゆくしかない